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喫茶店開業・経営する前に準備しておくべき7つのこと
前ページまでの開業の流れで説明をさせていただいた内容は主に「喫茶店開業」する際に、絶対的に必要な項目を解説させていただきました。
下記は、必須ではありませんが、サラリーマン時代の開業前に準備しておきますと、喫茶店経営をスムーズに運営しやすくなる内容をまとめております。
ぜひ、実践できることは事前に準備してください。
喫茶店開業・経営する前に準備しておくべき7つのこと
1. クレジットカードの取得
喫茶店オーナーのような自営業者は信用と実績が全くない状態でスタートになります。開業してから数年間は、信用度が非常に低くなり、クレジットカードの審査に通りにくくなります。
開業後には、ちょっとした買い物・仕入れで、インターネット経由でクレジットカード決済をする機会が多くなると思いますので、クレジットカードの所有は必須だと言えます。
審査に通りやすいので、サラリーマン時代にクレジットカードの申し込みをしておきましょう。(少なくとも2〜3枚程度所有しておくと安心です。)
2. 最低でも半年以上の生活費・生活資金を準備しておくこと
多くの新規開業者はお店をオープンすれば、初月から、たくさん稼げると勘違いしています。
大手のフランチャイズチェーンをオープンする場合、圧倒的なブランド力/信用力を利用できますので、開店時から、沢山のお客様に来店いただくことは可能です。
一方で、フランチャイズではなく、自分の独自のお店をオープンする場合は、全くの信用力・ブランド力はありませんので、開業時の集客はそれほど簡単ではありません。
独自のお店が、開業初月から売上/利益が沢山確保でき、給料を受け取ることができるほど利益を確保できるのは、ほとんどありえないと考えたほうが良いでしょう。
実際には、お店を開業して、1ヵ月・3ヵ月・半年と経過することで、だんだんと、リピーターが増えて、お店の売上が伸びて、自分の給料を受け取ることができるようになってきます。
常連さんを沢山確保できれば、収入の不安がなくなり、安定して生活費を稼げるようになります。
そのような安定収入を得るための目標時期についてですが、開業後、3−6ヵ月程度は必要であると考えていたほうが良いでしょう。
つまり、開業後3ヵ月~6ヵ月未満の間は、売上が少なくて、生活費として収入を受け取ることが難しいということになります。
もし、売上が少ない時期の生活費を準備していなければ、資金不足に陥り、最悪の場合は、開業後数ヵ月以内に、閉店せざるをえなくなります。
そのような最悪の結果にならないよう、お店の売上が少なくても、生活に困らないように、開業前に、最低でも半年以上の生活費を準備しておくと良いでしょう。(*できれば1年以上の資金を準備しておくほうが望ましいです。)
生活費を準備しておくことで、お金の心配/不安が和らぎますし、本業に集中することができます。
3. 住宅ローンについて
一般的に、住宅ローンは誰もが簡単に申し込みできると勘違いしていますが、「自営業者」は、住宅ローンを借りるのがかなり困難です。
喫茶店オーナーの様な自営業者が、住宅ローン審査に通り、住宅ローンを借りるためには、原則、過去3年間黒字でなければなりません。つまり、創業後、3年間は、住宅ローンを借りることができない、また、それ以降も、黒字でなければ、住宅ローンを借りることができないということになります。
ですので、マンション・一軒家を購入する予定で、住宅ローンを借りたいと思っているなら、サラリーマン時代に住宅ローンは借りておくことをオススメします。
ただし、住宅ローンを借りるということは、数千万円以上の借金を背負ってしまうことになります。
喫茶店を必ず成功させること、絶対に住宅ローンを返済できることの確信をもったうえで、借入するようにしましょう。
4. たくさんの喫茶店に通い、学ぶ
喫茶店開業準備を実際に始めると、時間があまりなく、他の喫茶店に行って、メニューやサービスなどを参考にする機会が減ります。
実際に、喫茶店を開業した後では、日々の営業で他のお店をチェックして学ぶ余裕がなくなってしまいます。
ですので、比較的、時間も気持ちも余裕のあるサラリーマン時代に、たくさんの喫茶店に通いましょう。
モーニングやランチのメニュー、ドリンクメニューなどをチェックして、参考になることはメモをして、たくさんの良い点を吸収するようにしてください。
一人よがりのお店にしないためにも、成功している喫茶店から、たくさんの良い点を吸収することは成功確率を高めるためにとても重要ですので、ぜひ、時間のあるときに、たくさんの喫茶店に行って、学ぶようにしましょう。
5. 強い精神を!
喫茶店では、サラリーマンと違い、毎月、確実に収入があるというわけではありません。
極端に言えば、寝てても収入が入ってくるサラリーマン時代と、開業当初はまったく売上が予想できない状況では、精神的な負荷はかなり違います。
多くのオーナーはお金についての悩みに負けてしまい、眠れない日々を過ごしてしまいます。オーナーの気持ちが暗くて、後ろ向きなことばかり考えていて、お店が流行るわけではありません。
そうならないためにも、強靭な精神をサラリーマン時代に身につけておくことをオススメします。
具体的には、あえて、自分が嫌だと思うことにチャレンジをしたり、ちょっときつい運動をしたり、マラソンに挑戦したり、精神的に負荷をかけて、それらに耐えること、また、楽しみながら取り組めるようにトレーニングをしておくと良いでしょう。
また、座禅や深呼吸、その他、プロスポーツ選手が行っているメンタルトレーニングなどをし、できるかぎり、「陰」ではなく、「陽」な状態で過ごせるような自分を作っておくことをオススメします。
精神論なんて関係ない・・・。
とおっしゃる方がいらっしゃいますが、そういう方に限って、精神力が弱く、批判するばかりで行動ができなかったり、すぐに挫折したりして、諦めてしまいがちです。
喫茶店オーナーになりたいなら、そのような、すぐに諦めてしまう弱い自分であってはいけません。
ビジネスでの「諦め」=「廃業」になってしまいます。
そうならないためにも、生活の半分以上を「積極的&プラスのことを考えられる」状態を作ってから、創業をしていただきたいです。
これができているだけで、成功率はかなり高まります!
6. 健康な体を!
「開業直後から、喫茶店オーナーが病気で休みがち・・・」
という場合、そのお店は、数ヶ月ももたないでしょう。
喫茶店オーナーであるかぎり、
「また、今日も休みか・・・。」
とお客さまにがっかりさせてはいけません。
自分が休んでも、アルバイトが働くから大丈夫・・・
というのは理想ですが、アルバイトスタッフのみで、質の高い飲食&サービスを提供することは難しいです。
信用度が高く、マニュアル化ができている、チェーン店を除いて、
「喫茶店オーナーが休んで、アルバイトだけで運営する」
というお店が生き残れるわけがありません。
「経営者は健康であること。
病気による休日は多くても一年で数日であること。」
上記は、特に開業当初、経営が安定するまでの3年間は、必須であると言えます。
もし、サラリーマン時代に、病気で休む機会が多い場合、喫茶店のオーナーはやらないほうが良いでしょう。
無理に開業をして、お店を閉店することになるぐらいなら、少しぐらい休んでも許されるサラリーマンを続けていたほうが良いです。
喫茶店オーナーとして、成功するためには、面倒だと思っても、サラリーマン時代から、健康な体作りをしてください。
サラリーマン時代から、定期的な運動・暴飲暴食の禁止・バランスの良い食事・睡眠時間の確保など、健康的な生活習慣をしっかりと行っておくと良いでしょう。
7. 人、他のお店の悪口をなるべく言わないようにする
お店の評判というのは、良い評判も悪い評判も、あっという間に、伝わってしまいます。
不思議なもので、人の悪口を言えば、自分に返ってきます。
裏で批判や悪口を言うような人は、裏で批判や悪口を言われてしまうものです。
多くのお客さまに愛されるお店にし、お店の悪い評判が伝わって欲しくないなら、悪口を言うことを、極力減らすようにしてください。
悪口を言うのは簡単ですが、そんなことで、評判を落としてしまうのは、とてももったいないです。
お客さまとの会話でも、なるべく悪口や批判を言わないようにし(有名人相手であれば少しは良いですが、特に、他のお客さまや、他のお店、近隣の方々、取引先・仕入れ業者などに対する悪口や批判は厳禁です!)、明るく、元気になれるような話をするようにしましょう!
明るく、元気なお店にこそ、自然にお客さまは集まりますので、評判の良いお店にするためにも、サラリーマン時代から、トレーニングをして、悪口をなるべく言わないようにしておくと良いでしょう。
以上が、喫茶店開業前に準備しておけばメリットが大きい項目です。
開業して10年後も継続できているお店は「たったの10%」しかないと言われています。
つまり、9割のお店は、残念ですが、10年さえも継続できずに、閉店をしているんです。
そんなことにならないために、たくさんのお客さまに来店していただき、何十年も経営できるように、ぜひ、事前に準備しておきましょう。
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