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喫茶店で自家焙煎するということ

最近、自家焙煎を売りにしたこだわり喫茶店やカフェが増えてきているように思います。

ただひたすら美味しい豆にこだわり、新鮮さを追求した結果、自分で焙煎して淹れる直前に豆を引くお店のコーヒーなら、少々単価が高くても舌の肥えたお客様ならお金をだしてくれるかもしれません。

ただし、下記のような注意点もありますので自家焙煎で喫茶店を開業しようとお考えの方は注意しておきましょう。

お店で自家焙煎を行う問題点

焙煎機が高額

お店で使うため、ある程度の量が一回でできないと非効率的です。
一回に2〜5キロ程度の焙煎が目安とすると、百万円以上の高額の設備も必要で、その大きさもかなりなものなので、場所の問題もあります。
業務用として小型の家庭用電源でも利用で商品もあるようですが、1回あたりの焙煎量が100グラム強とすくなく、業務用に利用するにはあまりにも非効率です。

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煙・匂いの問題

コーヒー豆を焙煎する最には煙と匂いがでます。排煙設備を備えてダクトで外に煙を出し、屋内に煙が充満しないようにするのが普通ですが、そこにも問題があります。

コーヒー好きには良い匂いかもしれませんが、近隣の住民にとっては毎日同じ焦げ臭い匂いをかがされると良い匂いも、気分の悪いものになってしまいかねます。
できれば消臭機能のある焙煎機を利用したいものですが、非常に高額になるため、なるべく迷惑をかけないよう、1日の焙煎時間を工夫して、近隣住民とは良好な関係を築くように心がけて欲しいですね。

焙煎技術が難しい

日々の天候、湿度、その豆の特性などにより、温度・時間など細やかな設定が必要です。
こだわりのコーヒーを求めてくるお客様ばかりなので、豆の良し悪しがお客様の定着度合いになるとおもいますので、技術の習得には努力が必要です。
全自動で行えるという商品もあるようですが、高額になるため、そこまでの機能を追求するよりは、自分の技術を高めるほうがよりこだわりも強くなり、愛情の感じられる喫茶店になるはずです。

カスの問題

焙煎する最に多くの豆のカスがでてしまいます。
焙煎室を分けるのであれば問題ありませんが、お店に設置するのであれば、お客様の席や調理場にカスが飛んでこないように空調を考えなければいけませんね。

こだわり焙煎機をつくってしまった喫茶店

大阪に城東区に自家焙煎にこだわり、自ら焙煎機を作ったお店があります。
こだわりの豆と焙煎機で多くのファンを魅了し、地方からも豆を買い求めるお客様も少なくなく、テレビにも取材されたりとても盛況です。

そこの販売する焙煎機は一つ一つオーダーメイドで手作りで、大きさもコンパクトで排煙機能も備え、1キロまでの豆が一回で焙煎できるそうです。
ちょうどお店が欲しい量を一度で焙煎できるので、さすがこだわりの店主が作ったものですね。お値段は50万円以下と、普通の大型の焙煎機よりもかなりリーズナブルな価格で販売されています。
ハマ珈琲HP

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